1973年
・オランダより帰国したチェンバリスト鍋島元子のもとでチェンバロ・ソロ、アンサンブルのレッスンが始められる。また、ジャパン・ミュージック・ライフ(J. M. L.:作曲家である故・人野義朗氏の考えで開かれた音楽活動の場)にもチェンバロ・クラスが置かれ、主に初・中級者を対象としたレッスンが鍋島宅で始められる。
1974年
・レッスンにA・B・C(初・中・上級)のグレード制確立。また、少人数のグループ・レッスン(1枠3時間)の形態をとる。アンサンブル・クラス併設。
1975年
・J. M. L. より独立。「オリゴ・エト・プラクティカ Origo et Practica」を会の名称として掲げる。
・通奏低音クラス発足。「招待講師よる講座」開催。
・第1回 発表演奏会を開催(於 築地カトリック教会幼稚園)。以後、年1回開催。
1976年
・オリゴの「案内書」を初めて発行。
・チェンバロ・ソロ・予備クラスを併設。Aクラスへのオーディション制度始まる。
・指定教材、推薦教材リスト、図書リスト作成。
・講師の研究の場、「講師研究会」始まる。
1977年
・教室を鍋島宅より代々木へ移転。
・会の正式名称を「鍋島元子主宰 古楽研究会0rigo et Practica」変更。
・会の自主運営の中心であり、活動方針を検討・決定する「運営委員会」を定期的に開くようになる。
・第1回 夏季合宿を開催。
1978年
・教室を市ヶ谷へ移転。
・声楽クラス発足。
・会員の自主的な文献研究・討論の場「自主ゼミ」発足。
・第1回ジョイント・リサイタル開催(通 年1回)。
・準会員・友の会(後の会友の母体)発足。オリゴが、プロ・アマを問わず、バロック音楽に愛着と興味を持つ方々の交わりの場であるように、外に開かれた会であるように、と設けられる。
・新年会の開催。会員・準会員、かつての会員など、オリゴに関わりを持つ人々が集い、交流を深める時として、毎年開かれるようになる。
1979年
・会報の発行が始まる。
・発表演奏会が「名曲発見の会」として定着。この年より、昼夜の2部制となり、会員全員が出演するようになる。
1980年
・夏の合宿にかわり、主宰者レッスンを3月と9月(年2回)、行うこととなる。日頃、主宰者以外の担当するクラスに在籍する会員が、このレッスンを通して、主宰者の音楽観やオリゴの理念に直接触れられるよう計画される。
・トン・コープマン氏による公開レッスン開催。
・友の会を準会員に吸収。
1981年
・第1回 バロック室内楽のタベ開催(通例 年1回)。
・「ランドフスカ音楽論集」(みすず書房)出版記念パーティー。この本は、準会員・大島かおり氏と主宰者の共訳による。準会員有志の方々の呼びかけと働きにより、このパーティーが実現。
・準会員という名称を会友に改める。
・武蔵野音楽大学楽器博物緒見学会。会員・会友の親睦を兼ねる企画。
1982年
・アンサンブルをする会 開催(毎年5月頃)。
・鍋島元子、宇田川貞夫 両アンサンブル講師のジョイント・リサイタルをオリゴ主催で開催。
・「バロック室内楽の夕べ」をルーテル市ヶ谷センターで開催。
・会報に「オリゴの窓」欄を設ける。会員・会友の寄稿による音楽との関わりや旅行での体験談などが綴られたコラム欄。
1983年
・第9回発表コンサートを開催。
・「招待講師による講座」が50回を数える。
・掘洋琴工房見学会。会友有志の企画による。
1984年
・1975年に「オリゴ・エト・プラクティカ」を会の名称としてから10年。恒例の新年会を「オリゴ10周年記念パーティー」として催す。
・チェンバロ演奏のための教則本が完成。講師の編集による。
・第10回バロック名曲発見の会をオリゴ10周年記念演奏会として開催。
・主宰者の交代。マスタークラスの池田悦子、山下道子が、10年の伝統を引き継ぎ、運営および主催行事の責任者を務めることとなる。鍋島元子は創設者として主宰者の助言および総括的指導にあたる。
・運営委員会を常任委員会に名称変更。
1985年
・オーディション制度を中止。発表演奏会などでの演奏や、日頃のレッスンでの演奏を判断の基準とし、講師が進級を推薦する方法を採る。
・個人レッスンコーナーの制度の充実。受講者の増加により、講師を増員。レッスンのシステムも月4回毎週受講できるものと1回毎に自由頻度で受講できるものの2種類となる。
・個人レッスン受講者の小さな発表会を開催(年1回 秋季)。
・オリゴの企画によるサロン・コンサートをムラマツ・ホール、キネブチ・ピアノなどで開催するようになる(「チェンバロ欧州紀行=連続3回」「池田悦子チェンバロリサイタル」など)。
1986年
・第12回発表コンサートを開催。
・「名曲発見の会」の昼の部に、個人レッスン受講者も参加するようになる。
・創設者が市ヶ谷より要町に移転。その一部をオリゴ第2教室として開放。
1987年
・新年会を兼ね、要町教室(オリゴ第2教室)お披露目会を催す。
・ギネブチ・ピアノでの「チェンバロの会」が定期化。2ヶ月に1回開催するようになる。
・武久源造氏(旧会員)による特別レッスン(3回)を開催。テーマ:「中世ルネサンスのチェンバロ・レパートリー」「オルガン・レパートリーに隠されたチェンバロ曲」。
1988年
・第14回発表コンサートをルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・第5回「バロック室内楽の夕べ」をルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・ジャック・オッホ氏(ハーグ音楽院教授)による公開レッスン開催。
・オランダのアーペルドールンにあるパレス・ヘットロー(森の中の宮殿、現国立博物館)において、鍋島元子(創設者)と池田悦子(主宰者)による2台チェンバロ演奏会。鍋島欧州演奏旅行の一環として。
・成蹊大学にてオリゴ会員出演のランチタイム・コンサートを4回開催。同大学OBでリコーダー・クラブ顧問、オリゴ賛助会員でもある堺谷一人氏による企画。
・「アンサンブルをする会」「個人レッスン受講生発表会」を新宿ムラマツホールにて開催。
1989年
・第15回発表コンサート「名曲発見の会」をルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・第6回「バロック室内楽の夕べ」をルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・「個人レッスン受講者発表会」を新宿ムラマツホールにて開催。
・創設者レッスンを増設。通常鍋島担当クラスではない会員のためのもので、年1~2回だった機会を月1回(第1日曜)に。申込み制。
・成蹊大学における、関東一円の大学図書館視聴覚担当者のための「生演奏と録音の会」にオリゴ会員出演。企画は成蹊大学図書館視聴覚事務室、虻川雅一氏。
・会報10月号より、毎月発行から隔月発行へ切り換え。
1990年
・第16回発表コンサート「名曲発見の会」をルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・オランダのチェンバロ製作家J. クリンクハーマー氏のチェンバロ披露が、鍋島元子(創設者)による演奏で、キネブチ・ピアノ、クラヴィーア・ハウスにて催される。
・キネブチ・ピアノにおける「チェンバロの会」が40回を迎える(第1回は85年1月)。記念コンサートとし、これまで使用してきたフレンチ(キネブチ所有)に加え、前述クリンクハーマー氏製作のジャーマンとイタリアン・ヴァージナルを使用。
・オリゴ教室、ビル改築のため市ヶ谷より千早町へ引越、「千早町教室」と名づけ、要町教室(創設者自宅)まで徒歩2分の近さとなる。
1991年
・第17回発表コンサート「名曲発見の会」をルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・「個人レッスン・コーナー」を「個人レッスン会員」に制度変更。「クラスレッスン会員」と共に、オリゴ会員となる。
・E. パーメンティア氏(ミシガン大学教授、チェンバリスト、指揮者)による公開レッスンを要町教室にて開催。これに先だち、バーメンティア氏と鍋島元子(創設者)による「2台チェンバロの饗宴」がキネブチ・ピアノ、クラヴィーア・ハウスにて催される。
・G. ウリオール氏(スペイン、サラゴーサ高等音楽院教授。オルガン、チェンバロ指導のほか国際的古楽講習会や音楽祭主催、歴史的オルガン修復監督)による公開レッスンを要町教室にて開催。
・「個人レッスン会員発表会」「アンサンブルをする会」をクラヴィアハウス・キネブチにて開催。
・キネブチ・ピアノ休業により、「チェンバロの会」は第46回をもって、丸7年に渡るシリーズを終了。
1992年
・91年~92年、「身近で聴くチェンバロ・コンサート」シリーズに鍋島元子(創設者)、次いで会員出演。託児所付コンサートで、下北沢タウン・ホール(らぷらす)11階にて開催。主催はグループG E N。
・千早町教室披露を兼ね、要町教室にて新年会を催す。
・保谷市障害者福祉センター主催コンサートに、会員出演。
・会員個人の企画による、小さな会場でのサロン・コンサートが開かれるようになる(立川カンマーザールをはじめ、後には錦糸町オレゴン・ムーン・ギャラリー、潮見ウッデイランド東京ほか)。
1993年
・新年会を、賛助会員 堺谷一人氏企画により、原宿の洋館ルセーヌ館にて開催。
・第19回「バロック名曲発見の会」をルーテル市ヶ谷センターにて開催。
・原宿ルセーヌ館サロン・コンサートに会員出演。ルセーヌ企画による催しで、「百花斉放」と称する連続企画展の第2回「5月・茶を愛でる」、10日間の会期中3日間を担当。
・専任のチェンバロ・メンテナンス技術者が決まり、定期的に各教室の楽器の調整を担当。
・夏休みに2日間、「調律・メンテナンス集中講座」開講。9月からは月1回の調律・メンテナンスレッスンを設ける。
・A. タールハイム氏(ベルリン音楽大学教授)による公開レッスン開催。
1994年
・「名曲発見の会」第20回を迎える。例年このコンサートでは異なるタイプのチェンバロを2台(ジャーマンとイタリアン、ジャーマンとフレミッシュなど)使用しているが、今回はジャーマンとフレンチという、タイプは異なるが音量・性能の近似な2段鍵盤チェンバロを使用して、2台のための作品を数曲取り上げた。また18世紀英国スピネットの披露演奏、およびクラヴィコードの展示も行ない、第20回に彩りを添えた。
・運営責任者交代、創設者・代表(アーティスティック・デイレクター)鍋島元子はこれまで通り、音楽指導、教務を主とし、運営責任者が会の実務運営を行なう。
・通奏低音クラスの形態を多少変更し、初級・中級クラスに分ける。よりきめ細かい指導が可能になり、受講者も増加。
・嘱託講師に旋律楽器、低音楽器の演奏家を迎える。現在、リコーダー 小池耕平、トラヴェルソ 田中潤一、ガンバ 櫻井 茂の各氏。特別通奏低音(およびアンサンブル)レッスンを受け持つ。
・「個人レッスン発表会」「アンサンブルをする会」を早稲田奉仕園小ホールにて開催。
・古楽研究会20周年記念招待講座を開催(11月13日)。講師は加藤周一氏(文芸評論家、作家)。テーマは「異文化紀行」。
・20周年記念の催しとして、「ピアニストのための特別公開《バッハ時代各国の初期鍵盤楽器見学会》実演と解説付、ミニコンサート」を開く。
チェンバロ、スピネット、クラヴィコード、フォルテピアノを含む全7台の所有楽器を講師陣の解説付きで披露。
1995年
・新レッスンシステムを4月より実施。不特定、任意の日時のみ受講する体験的な単発レッスンは例外扱いとなる。チェンバロ奏法に必要な実力を多角的に養う方向を前面に打ち出しこのシステムで、意欲に燃えた参加者が育った、オリゴ創設期のあり方を復活させたともいえる。
・「フランス語初級講座」新設。フランス文化の理解のため、また曲の標語や題名は内容と密接に関わっており、これを軽視しては演奏できないことからも設けられた。
・「嘱託講師によるアンサンブル実践レッスン」新設。通奏低音受講者中級以上を対象に、各嘱託講師が担当。プロのソリストの立場から「演奏解釈と伴奏法」の指導を行なう。
・R. メニケッティ氏(イタリアのオルガニスト、チェンバリスト)による公開レクチヤ-、レッスンを要町教室で開催。
・これまで創設者の知友T. コープマンをはじめ、オランダ、スペイン、ドイツ、アメリカなど外国人演奏家の公開講座を行う。
・夏期集中講座「調律とメンテナンス入門」を行う。常設の「調律メンテナンス個人レッスン」に加えて設けられた、理論と実技を学ぶ1日コース。
・名曲発見「オリゴの秋」開催。この年度より、これまで春に開催していた「バロック名曲発見の会」を2回に分ける。中級者出演の<昼の部>を、毎年秋に行なっていた「初・中級者発表会」と合わせ「オリゴの秋」とし、中・上級者出演の<夜の部>をコンサート「オリゴの春」として3月に催す。
・95年「オリゴの秋」では、ジャーマンタイプとフレミッシュタイプのチェンバロを使用するほか、ロビーにてイングリッシュ・スピネットのデモンストレーションを行う。
・創設者による初・中級会員を対象とした特別レッスンを要町教室にて開催。通常、創設者レッスンを受講する機会のない初級者にとって、特に貴重な時となる。
・A. ターハルハイム氏(ドイツのチェンバリスト、ベルリン音楽大学教授)による公開レッスン開催。
1996年
・教室にほど近いレストラン「カフェ・ド・ゴー」にて新年会を催す。
・コンサート用のイングリッシュ・スピネットが入り、レッスン前の別室での手ならし、練習にも開放。
・「名曲発見・オリゴの春」を同仁教会にて開催。「学習発表会」ではなく「演奏会」として、出演者は多様だがテーマを設定、「イタリアを知ろう」を掲げる。
・鍋島奨励賞を新設。初・中級会員のレッスンおよび研究への積極性を評するもので、受賞者は、翌年度1ケ月分が特待生扱いとなる。
・夏期集中講座「調律入門」を行なう。96年度は調律実技のみを扱い、前年度に比べ、実技実習時間を増やした。
・創設者執筆記事がイギリスの古楽誌「Harpsichord & Fortepiano vol.5 , No.3」に掲載される。編集者による導入「海外活動の日本人」につづき、巻頭エッセイとして「A Question of Cultural Identity (文化的アイデンティティの問題)」が大きく取り上げられ、各国専門家からの反響を得た。
・「オリゴの秋」開催。初・中級者発表会No. 12とオリゴの使用楽器紹介を兼ねた楽器見学会を表参道のギャラリー&ホール「ラパン・エ・アロ LAPIN ET HALOT(うさぎとうさぎの穴の意)」にて行う。
1997年
・オリゴ新年会を開催。第一部はレストラン文流にて、会内外の出席者と交歓会。第二部はオリゴ要町千早教室にて、会員による楽器演奏や新着楽器を紹介。
・「名曲発見・オリゴの春Ⅱ」を同仁キリスト教会にて開催。「ヴァージナリストとスウェーリンク」をテーマとして、イギリスのエリザベス朝時代を中心に活躍したヴァージナリスト達と同時期のネーデルランドを代表する巨匠スウェーリンクの作品を取り上げた。
・招待講師による講座「シェイクスピアの人間学」を開催。講師は小田島雄志氏。
・専任事務局員を採用した。
・創設者『鍋島元子先生の還暦をお祝いする会』が、創設者の知友や過去・現在の教え子からなる発起人と世話人により開催された。会場は半蔵門ダイアモンド・ホテル内ダイアモンドホール。オリゴ初の公開印刷物として、この日のために、年譜「鍋島元子~人と業績~」を製作した。
・「オリゴの秋」を自由が丘大塚文庫(美術品展示会・サロンなどの芸術愛好家に利用されているスペース)にて開催。初・中級者による発表会No. 13に加え、加屋野正裕氏(古楽研究会専属技術者)による調律講座、チェンバロ・ミニガイドレッスンを行う。
1998年
・「名曲発見・オリゴの春Ⅲ」を同仁キリスト教会で開催。「ゲルマンの情緒と魂」をテーマに、17~18世紀初頭に活躍したドイツ・オーストリアの作曲家達の作品を取り上げた。
・招待講師による講座「外国に投影される日本のイメージ:外国マスコミの日本の報道」を開催。講師は北村文夫氏。
・通秦低音レッスン受講システムを変更し、希望者が随時申し込む方法から、登録制に切り替えた。また属託講師によるアンサンブル実践レッスンも、アンサンブルの経験度に応じて受講できるよう、初級クラスと中・上級クラスとを設けた。
・教室開放日(毎月第三土曜日)を、より充実したものになるよう、ミニ・イヴェントを催す(実演付きチェンバロ・ミニガイド、質問自由な構造や様式説明、ミニコンサートなど)。ワイン・サービスと自由懇談、資料閲覧などで人の出入りも活発になる。
・会員の腕試しと、各自がこれから取り組むべき課題を認識することを目的としてオーディションを再開。
・招待講師による講座「ポーランドらしさについて」を開催。講師は工藤幸雄氏。
・「オリゴの秋」を昨年に引き続き大塚文庫にて開催。初・中級会員による発表会No. 14。チェンバロ・ミニガイドレッスンの他、野村満男氏(チェンバロ製作家)の講演「チェンバロと絵~今と昔を結ぶタイムトンネル~」と、安達正浩氏(チェンバロ製作家)によるチェンバロの解説や、上記2名の講師に創設者を交えた「チェンバロで知る今の世界・過去の世界」をテーマに『公開鼎談』も行なわれた。
1999年
・古楽研究会の創設25周年にあたる新年の門出に際し、「オリゴ新年会」を池袋・文流にて開催。
・「名曲発見・オリゴの春Ⅳ」を同仁キリスト教会にて開催。「ゲルマンの情緒と魂Ⅱ」をテ-マとし、J. S. バッハとF. ヘンデルの二大巨匠を中心にバッハの息子たちを加えた作品を取り上げた。
・「調律・メンテナンスコース」を新設。
・「オリゴの秋」を大塚文庫で開催。初・中級会員による発表会No. 15のほか、チェンバロ・ミニガイドレッスン、講座「ドイツ初期・中期バロック楽譜」も行った。
・招待講師による講座「第100回記念講座」と懇親パーティーを開催。講座のテーマは「異文化とコミュニケーション」講師:牟田口義郎氏、「長短調音楽の由来」講師:別宮貞雄氏。
・古楽研究会Origo et Practicaを任意団体とし、研究会の組織を整備、会務規定を設けた。
・創設者 鍋島元子が11月22日、腹部がんのため杏雲堂病院にて逝去。享年63歳。
・音楽葬を福音ルーテル市ヶ谷教会で催す。
・創設者の死去に伴い、臨時総会を開催。理事長 加久間朋子を代表者に選任した。
特別会員として上杉紅童、柴田雄康、鈴木雅明、淡野弓子、野村満男、別宮貞男、牟田口義郎の各氏に委嘱し、会への助言を依頼した。
2000年
・「名曲発見 オリゴの春Ⅴ」を同仁キリスト教会にて開催。テーマは「フランスバロック200年-クラヴサン音楽の粋と艶」
・バロック アンサンブルレッスンとチェンバロ プライヴェートレッスンを新設した。
・招待講師による講座「J.S. バッハのチェロ組曲の校訂―アーテュキレーションの問題について―」を開催。講師はキルステン・バイスヴェンガー氏。
・「オリゴの秋」を要町教室で開催。発表会No. 16はプライヴェートレッスン生も出演。併せて嘱託講師によるフォルテピアノ・レクチャーコンサートも開催。
・鍋島元子追悼コンサートをルーテル市ヶ谷教会で開催。門下生によるチェンバロ・ソロ、アンサンブルで追悼した。また、「鍋島元子追悼録 -MVSICA MVLTVM MINNVIT MALORVM」を作成、関係者およびコンサート参加者に配布した。
2001年
・1月に臨時総会開催。
・「名曲発見・オリゴの春Ⅵ バロック鍵盤音楽の先駆け 2つの半島を巡って~イベリアとイタリア」を近江楽堂で開催。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)によるソロおよびアンサンブルレッスンを開催。
・E. パーメンティア氏(ミシガン大学教授)のチェンバロ・レクチャーコンサートを開催。
・第104回招待講師による講座「狂言の笑いについて」を開催。講師は野村良乍氏(狂言師)。
・事務の合理化を図るためコンピューター導入。またホームページを開設し、会の活動の普及・宣伝を行う。
・「オリゴの秋」を四谷「石響」にて開催。発表会No. 17およびスタジオ・オルフェオによる講座「知ろう! 踊ろう!! ルネサンス・ダンス!!! 」を行った。
・「オリゴの秋連続講座 17-18世紀ドイツにおける鍵盤楽器作曲家と流れ」「言葉と音楽の関係」を開催。講師は藤原一弘氏(音楽学)。
・知己および会員による鍋島元子先生を偲ぶ会を要町教室にて開催。
2002年
・「名曲発見 オリゴの春Ⅶ スウェーリンク周辺と弟子達-ドイツ鍵盤音楽の源流-」。を近江楽堂で開催。
・5月、教室および事務局を板橋区中丸町10-1に移転。近隣の愛好者への普及と親睦を図るため「新教室+サロンお披露目チェンバロコンサート」「中丸町コンサート」を開催。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)によるレクチャーコンサートを開催。
・E. パーメンティア氏のチェンバロ・レクチャーコンサートを開催。
・「新教室+サロンおひろめチェンバロコンサート」を開催。
・「チェンバロ中丸町コンサート」をスタート。
・「オリゴの秋」を開催。発表会No. 18および、講座は前年に続き、「続 知ろう! 踊ろう!! ルネサンス・ダンス!!!」を行う。
・第107回招待講師による講座「フェルメールの描く音楽場面」を開催。講師は鹿島 亨氏。
・オリゴの秋 連続講座「モーツァルト・ファミリーのクラヴィーア考」を開催。講師は野村満男氏。
2003年
・「名曲発見 オリゴの春Ⅷ フランスクラヴサン音楽 爛熟・耽美のはて~ルイ15世・16世そして革命~」を近江楽堂で開催。初めて昼夜2回公演。チェンバロ演奏にフランス詩の朗読を行った。
・嘱託講師によるフォルテピアノ(伊藤深雪氏)およびリコーダー(小池耕平氏)のプライヴェートレッスンを新設。
・自主制作CD-Rが完成。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)によるコンサートおよびトラヴェルソ・ソロレッスンを開催。
・オリジナルチェンバロ見学試奏ツアー〈ハンブルク・ボイアマンコレクション〉を実施。演奏会も行う。
・オリゴの秋を開催。発表会No. 19および3回目のルネサンス・ダンス講座で「新・観よう! 踊ろう!ルネサンス・ダンス!!! 」を開催。出演者による衣装着用の実演。
・オリゴの秋連続講座「リュートに於けるプレリュード・ノン・ムジュレ~チェンバロとの比較~」「スペイン黄金期の鍵盤とハープ及びビウエラのための音楽」を開催。講師は水戸茂雄氏。
・鍋島元子の日本における最後のチェンバロ・ソロ・リサイタル「深層の陰と陽」を自主制作CD化。
・会報11月号で創刊200号を迎える。
2004年
・古楽研究会創設30周年を迎える。
・会報2月号(No.201)から紙面を一新。大きさをA4版に変更。
・「名曲発見 オリゴの春Ⅸ ―ファンタジア―」を近江楽堂で開催。
・中丸町コンサートその4として、来日中のJ. プハッカ氏 (フラウト・トラヴェルソ)と嘱託講師 伊藤深雪氏(フォルテピアノ))によるジョイント・コンサートを開催。コンサート後、各氏によるトラヴェルソ・ソロレッスンとフォルテピアノ体験グループレッスンを開講。
・オリゴの秋を開催。発表会No. 20および「バロック舞踏講習会 」を開催。講師は市瀬陽子氏。
・オリゴの秋 招待講師による講座「チェンバロ演奏に役立つ『擦弦楽器の話と演奏』」を開催。講師は神戸愉樹美氏。
・久保田チェンバロ工房見学会を開催。
・R.メニケッティ氏によるミニ・コンサート&初中級クラス受講者公開レッスンを開催。
2005年
・「名曲発見 オリゴの春Ⅹ ~ダンス~」を近江楽堂で開催。
・中越地震救済チャリティー「チェンバロ演奏会」を世田谷美術館講堂にて開催。演奏は水永牧子氏。
・「イタリア・オリジナル鍵盤楽器見学ツアー」を実施。7月11日から9日間、フィレンツェ、ピストイア、ボロー二ャをめぐり、各地の教会のルネサンス~バロックの形態を残すオルガンを見学・試奏を行なう。フィレンツェではチェンバリストR. メニケッティ氏、ピストイアではオルガニストU. ピネスキ氏、ボローニャではオルガニストL. タミンハ氏らに案内いただく。
・E.パーメンティア氏(チェンバロ奏者)レクチャーコンサート「ウィリアム・バード」およびJ.プハッカ氏(トラヴェルソ奏者、リコーダー奏者)のトラヴェルソ&リコーダーレッスンを開催。
・オリゴの秋を開催。発表会No. 21および「ローマ・バロック建築ガイド」を開催。「イタリア・オリジナル鍵盤楽器見学ツアー」を機会に、建築家の照井春郎氏を招いた。
・古楽研究会のサポートを目的としたコンサートマネージメント会社「有限会社想楽舎」を設立。
・オリゴの秋連続講座「教会暦を知ろう」「ルネサンス後期からバロック初期のイタリア鍵盤音楽」を開催。講師は藤原一弘氏。
2006年
・「名曲発見 オリゴの春ⅩⅠ Toccare Sonare e Fuggire 均整と逸脱の美」を近江楽堂で開催。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)の来日を機会に、想楽舎のマネジメントで、演奏会「フランス・バロックの精華」を東京・目白のギャラリー鶉および高崎聖オーガスチン教会で開催。チェンバロは加久間朋子。
・オリゴの秋を開催。発表会No. 22および「ゴルトベルク変奏曲―バッハ、晩年の世界 」を開催。講師は角倉一朗氏。
・賛助会員、会友制度の一部変更。毎年3月を更新時期とする。
・嘱託講師によるアンサンブル実践レッスンを再開。講師は木島千夏氏。
・浜松市楽器博物館「チェンバロ&フォルテピアノ見学試奏ツアー」を実施。バス内では当会特別会員の野村満男氏(楽器学)のレクチャーと解説つき。
2007年
・「オリゴの春 スカルラッティとイタリア・ロココの作曲家たち ~ラテン・スピリットの美学~」を近江楽堂で開催。
・「スカルラッティ音楽祭2007」に来日したバイアーノ氏(イタリアのチェンバリスト)を招き、3日間にわたりレクチャーコンサートおよびレッスンを行う。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。レッスンを開催。
・古楽研究会ビル1階 <Space1F> 開設イヴェントを想楽舎と共催で下記の行事を開催。研究会と関わりのある演奏家が多数出演。
・「オリゴの秋」初・中級会員による発表会No. 23及び特別講座(講師:武久源造氏)/「曽根麻矢子氏によるチェンバロリサイタル」/「きょうは一日チェンバロ祭り(チェンバロおよびフォルテピアノのミニコンサート)と館内鍵盤楽器ツアー」を開催。
・第2回浜松楽器博物館試奏見学ツアーを実施。
・中丸町コンサート vol.9 「チェンバロ・デュオ Les quatre Mains」を開催。
2008年
・「名曲発見・オリゴの春ⅩⅢ 鍵盤曲に織り込まれたゲルマンの魂と情緒Ⅲ~様式~」を近江楽堂で開催
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。レッスンおよびデュオコンサートを開催。
・中丸町コンサート vol.10-13を開催。
・エジンバラ初期鍵盤楽器見学会を実施。
・アストローニオ氏(イタリアのチェンバリスト)の来日を機会に、日本イタリア古楽協会と共催で公開マスタークラスおよび公開レッスン、レクチャーコンサート、レッスンを開催。
・R. メニケッティ氏(イタリアのチェンバリスト)を招聘。マスタークラスおよび公開レッスン、チェンバロおよびオルガンコンサートを開催。
・「オリゴの秋」初・中級会員による発表会No. 24および特別講座「ヒストリカルハープとチェンバロ~歴史的背景を探る~」を開催。講師は西山まりえ氏。
2009年
・「オリゴの春ⅩⅣ イギリス鍵盤音楽200年」を近江楽堂で開催。
・中丸町コンサートvol.14-
・バイアーノ氏(イタリアのチェンバリスト)の来日を機会に、チェンバロ公開マスタークラスおよびレッスンを開催
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。リコーダー、フラウト・トラヴェルソ公開レッスンを開催。
・創設者 鍋島元子没後10年にあたり、命日の11月22日を中心に、記念展示会&ミニコンサートなどを3日間、最終日は懇親会を開催。
・招待講師による講座「J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻の自筆表紙が語るもの~18世紀初めの全調揃えの試み~」を開催。講師は為本章子氏。
・「オリゴの秋」初・中級会員による発表会No. 25および招待講座「ソナタの誕生~イタリア・バロック音楽~」を開催。講師は小池耕平氏。
2010 年
・「オリゴの春ⅩⅤ ハプスブルク 宮廷音楽の精華」を近江楽堂で開催。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。リコーダー、フラウト・トラヴェルソ公開レッスンを開催。
・招待講師による講座講座「ラテン語入門『古典ラテン詩の世界』~その韻律と朗読~」を開催。講師は山田哲子氏。
・オリゴ夏休み教室を開催。ゼロからのリコーダー入門/フォルテピアノ体験。
・「オリゴの秋」初・中級会員による発表会No. 26及び招待講座「ラウテンクラヴィーアの復元」を開催。講師は山田貢氏。
・会報「ORIGO」のPDF配信を始める。
2011年
・「オリゴの春ⅩⅥ チェンバロが織りなす情景 バロック・ロココの描写的作品を集めて」を近江楽堂で開催。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。リコーダー、フラウト・トラヴェルソ公開レッスンを開催。第1回チャリティー演奏会にも出演。
・「東日本大震災チャリティ ワンコイン・コンサート」開始。3月11日東日本大震災が起きたのを受け、5月より、教室開放日に当たる毎月第3土曜日の午後に開催。入場料一人500円と募金箱の全額を被災地へ寄付。
・「オリゴの秋」初・中級会員による発表会No. 27および招待講座「音楽と修辞学」を開催。講師は藤原一弘氏。
・元研究会会員でチェンバロ奏者の曽根麻矢子氏企画の「チェンバロ・フェスティバル」に協賛。
2012年
・「オリゴの春ⅩⅦ 盛期バロックの室内楽を中心に」を近江楽堂で開催。
・「オリゴの秋」初・中級会員による発表会No. 28および特別講座(第128回招待講座)「バロックダンス体験~メヌエットを踊ってみましょう~」を開催。講師は村井頌子氏。発表会と講座の間を利用し、楽器見学会を行う(2~3Fのみ)。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。「フルートデュオの愉しみ~ヤリ・プハッカ氏をお迎えして~」開催。
・第126回招待講師による講座「J.S.Bachにおける感情表現法、器楽による声楽的表現」を開催。講師はリコーダー奏者のE.レジェーヌ氏。
・第127回招待講師による講座「音楽と修辞Ⅱ ―声楽から器楽へ―」を開催。講師は藤原一弘氏(音楽学)。
・クラウディオ・アストローニオ氏来日。レクチャーコンサートおよび公開マスタークラスを開催。
・ホームページにブログを開設。
2013年
・「名曲発見 オリゴの春XⅦ スヴェーリングとフレスコバルディ」を近江楽堂にて開催。
・第129回招待講師による講座「A. ヴェルクマイスターの音楽理論、音律と世界観」を開催。講師は藤原一弘氏(音楽学)。
・「オリゴの秋」初・中級受講者 発表会 No.29および特別講座(第130回招待講座)「ミュゼットによるレクチャー&コンサート」を開催。講師は上尾直毅氏(チェンバロ、フォルテピアノ、クラヴィコード、ミュゼット奏者)。
・アーポ・ハッキネン氏(チェンバロ奏者)来日。公開マスタークラスを開催。
・新年会を高田馬場・文流にて開催。
2014年
・「名曲発見 オリゴの春XⅨ C.P.E.バッハ生誕300年~チェンバロとクラヴィコードでたどる彼の足跡~」を近江楽堂で開催。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。リコーダー&トラヴェルソ・レッスンを開催。
・「名曲発見 オリゴの春XⅨ C. P .E. バッハ生誕300年~チェンバロとクラヴィコードでたどる彼の足跡~」開催。
・事務局長 鈴木英行氏が退任。後任は小川絢子氏。
・辺保陽一氏によるリコーダー・ワークショップ「なかなか聞けない基礎テクニック講座2014」を3回にわたって開催。
・第131回招待講師による講座「チェンバロ奏者の為の旋法入門講座 全2回」を開催。講師は桒形亜樹子氏(チェンバロ奏者)。
・公開コンサートではなくワークショップ的に行なう「アンサンブルをする会」を初めて開催。嘱託講師による講評付き。
・春の続編として、辺保陽一氏によるリコーダー・ワークショップ「なかなか聞けない基礎テクニック講座2014-2015」を3回にわたって開催。
2015年
・40周年を迎え、記念の催しとして「復活!! 名曲発見の会」を開催。3月29日(日)会場:松本記念音楽迎賓館(世田谷)。
・J. プハッカ氏(フラウト・トラヴェルソ奏者)来日。リコーダー&トラヴェルソ・レッスンを開催。
・昨年に引き続き、辺保陽一氏によるリコーダー・ワークショップ「なかなか聞けない基礎テクニック講座2014-2015」を開催。
・「アンサンブルをする会」開催。ゲスト奏者は稲葉由紀氏(フラウト・トラヴェルソ)、講師は当会嘱託講師の櫻井茂氏(ヴィオラ・ダ・ガンバ)。
・第132回招待講師による講座「バロックダンス」を開催。講師は小川絢子氏(チェンバロ奏者、舞踏家)。
・第133回招待講師による講座「イミテーションとコンテンポラリー」を開催。講師はフィンランドからA.カルットゥネン氏(チェンバロ奏者)を迎える。コンサートでは、R.v.ヘーマート氏(ギター)も共演。
・一連のシリーズの最終回である、辺保陽一氏によるリコーダー・ワークショップ「なかなか聞けない基礎テクニック講座2015-2016」を開催。
2016年
・「チェンバロ発表会」および「チェンバロ・コンサート・シリーズ 名曲発見オリゴの春XX『チェンバロのバロック200年』を雑司ヶ谷音楽堂にて開催。