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レポート 2008年 オリゴの秋報告

  9月28日(日)、恒例の行事「オリゴの秋」を開催し、今年も充実した発表会と特別講座を無事に終了しました。以下に簡単に報告いたします。

1.初・中級会員による発表会 No.24
 スペース1Fでの発表会は13:30に開演、
チェンバロソロ 8、フォルテピアノソロ 1、アンサンブル 3の12プログラム。来聴者=約40名。
それぞれの個性が現れた音楽と音色の披露がありました。
今年は嘱託講師、レッスン受講者(リコーダー、フォルテピアノ)の出演が
3名に増えました。
賛助出演としてヴィオラ・ダ・ガンバの坪田一子氏を招きました。

2.特別講座「ヒストリカル・ハープとチェンバロ〜歴史的背景を探る〜」

 チェンバロとハープの奏者として国内外で活躍中の西山まりえ氏の特別講座を17:00より開演、
演奏を交えた2時間のお話しをお願いしました。
 前半はゴシックハープとイタリアンチェンバロを用いて、現存する最古の鍵盤楽器用写本とされ

「ファエンツァ写本」を中心にギョーム・ド・マショーやランディーニ等の作品を演奏しました。
中世の旋法や二重導音、4度や5度の響きがどこか懐かしく優しい歌の中に自然に溶け込んで
聞こえました。ボッシュの絵画から復元されたというそのハープは、小振りで軽いけれども半音は指でしっかりと押して作り出すため、演奏はその姿とは裏腹にかなりの困難さがあるようです。
 後半ではバロックハープの豊かな響きと表現力を堪能。イタリアンチェンバロでの演奏をはさみながら、
カベソン、パレロ、フレスコバルディ、トラバーチ等スペインとイタリアの主にバロック初期の作品が演奏されました。このハープは両側に幹音(鍵盤上で白鍵の音)、中央列に半音と、合わせて3列の弦が張られており、ペダルを踏んで半音を出す現代のハープと構造上大きく異なります。当時は鍵盤奏者がハープも演奏することが多く、それは全ての音が手の内にあるという楽器の構造が大きな要因だったようです。西山氏は「ダイレクトに弦をはじく醍醐味」と言われましたが、演奏を聴いているとチェンバロとハープの近さと距離とを同時に感じさせられます。運指法について当時の文献の具体的な内容にも触れ、そして最後に語られたひとりひとり音楽において大切にすべき事は?という問いかけ、何より歌心溢れるその演奏そのものから刺激を受けた講座でした。(参加者30名)

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