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★会員レポート 講師:照井春郎(東京電機大学・講師/建築士) |
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今回の講座は次のように進められたのでその項目に従って要約してみたい。
1.バロック(用語)概説
15世紀末、ペルシャ湾からスペイン、ポルトガルへともたらされた真珠、
その中のいびつなものを「バロッコ」とポルトガルの宝石職人たちは呼んでいた。
この言葉を18世紀の古典主義批評家たちが、17世紀イタリアの美術に対する蔑称として使い始め、
「バロッコ」がフランス語の「バローク」になり、その時代の様式を表す言葉として定着していった。 2.建築空間のスタイル(工法)
建物を建てる時の工法は大きく分けて2つある。一つは日本建築やギリシャ神殿などに見られるもので、
柱と梁で支えていく工法である。ギリシャ神殿に石の柱が並んでいるのは、
デザインのためというよりたくさんの柱が必要だったからである。 3.教会堂形式について
教会堂の形式には主にギリシャ十字(赤十字の形)の集中式と、
ラテン十字(十字架の形)のバシリカ式という二つの形式がある。 4.16世紀から17世紀への変遷 この時代の美術史を見れば、ルネサンスからマニエリスムを経てバロックに至る。 イタリアでは15世紀にルネサンス芸術を花開かせ繁栄を誇ったフィレンツェが衰退すると、 16世紀イタリアの中心はローマへと移った。 ローマ教皇は世俗的な権力をも手に入れようとカール5世(スペイン王であり神聖ローマ皇帝でもある) などとも勢力争いを繰り広げるが、これに破れ、 ローマ略奪、宗教改革の広がりによる収入減など痛手が重なった。 イエズス会の創設やトレントの公会議などでカトリックの復興が計られた時代にマニエリスムの芸術が栄え、 バロックへと移っていくのである。 5.実例
マニエリスムとは調和と均整を求めたルネサンスに飽きたらず、
そこにひとひねりを加える様々な手法(マニエラ)を用いた芸術の様式である。
ラファエロが建物内部の装飾に用いたグロテスク模様、ミケランジェロの建築物に見られる装飾のための窓や柱、
開かない扉、変形した階段などにその例を見ることができる。この時代を代表する芸術家はミケランジェロであり、
数々の彫刻や絵画と共に建築においてはサンピエトロ大聖堂やカンピドリオ広場などが挙げられ、
楕円を使用するなどバロックの父と呼ばれている。 |
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