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★会員レポート 第113回 招待講師による講座

第1回 イタリア・フィレンツェのルネサンス建築

講師 照井春郎(東京電機大学・講師/建築士)

2005年5月28日(土)14:00〜17:00 

会場 古楽研究会2階サロン

 イタリア・フィレンツエへの古楽研究会オリジナル鍵盤楽器ツアー開催を機会に、上記題目による講座を開催した。


   当日は、氏の撮影によるスライド写真を氏自ら映しながら解説するという形で進められた。写真は、建築物の概観、正面はもとより裏側や側面からのもの、細部の拡大、内部も特徴をよく表わしている部分を捉えたものなど、建築家の視点ならでは。解説が加わると、さらに判り易く、興味が深められて行く。
 まず、参考にフィレンツェ略史の年表が配られ、話はローマ帝国からの地中海とイタリアの歴史・文化史を駆け足で見たあと、建築に。ローマキリスト教会と東方教会建築、クーポラ(ドーム)の工夫、ロマネスクからゴシック建築へ。ここまでに、イスラムやギリシャの影響を取り込みながら統合し、独自のものを生んだ流れを見ることができた。またゴシックでは、ドイツとの好みの違い、イタリア国内での地域差、塔の特徴にふれ、また北方ゴシック的なミラノ大聖堂が、実はディテールはゴシックだが、ローマ時代の様式を核にしていることが示された。次はいよいよフィレンツェ・ルネサンス建築。教会など重要な建築主任は、当代一とされる美術家が選ばれていた。
ルネサンスの始まりといわれるブルネッレスキの他、アルベルティ、ヴァザーリ、ミケランジェロ等の設計や構想による建築の数々が紹介された。その中でルネサンスの特徴である比率を尊ぶ様式が把握でき、後期ルネサンス・マニエリズムへの流れ、バロックへの予感も見えてきた。そして16〜17世紀フィレンツェは衰え、建築の主流はローマへ、バロックへと移っていく、というところで講座は終了。

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